ヤクザ、VRゲームにハマる!
なら、護身で武器を持つのは諦めて、いざという時の避難場所を決めて、そこに武器を隠して、いざという時にそこに家族を避難させるのがいいかもしれない。
避難場所で最適なのは、家から近くで……
システム管理者はボーリング場を思い出した。ボーリング場は普段誰も使ってないから、武器を隠すのに最適かもしれない。
そうと決めたら、あとは寺井を脅して武器の手配させるだけだ。その前にゴーストとの以心伝心ができるように、ならなければ。
〜寺井の視点〜
アルゼンチンにある魔法図書館に清一と寺井の姿があった。寺井は清一に弟子入りして、魔法学の勉強している最中であった。
突然寺井の中に誰かの思念が入ってきた。その感覚は以前に清一にされた以心伝心と同じものだった。
誰かの病んだ感情が寺井の中に流れてくる。
とても仄暗い圧があり、重苦しくい。恨みがましい怨念に取り付かれた様な気持ちになった寺井は、いてもたってもいられず、走り出した
「システム管理者が武器をボーリング場に隠せという」
しかし、今の寺井には使えそうなヤクザのコネがない。銃社会アメリカだから、武器を手に入れるのはら困難ではないが、日本まで密輸するのは困難極まりない
貨物船でこっちに来たときは、少ないながらも人脈があったからで、政府のヤクザ強制撲滅法のせいで、今は日本の港、及び空港は厳戒態勢た。忍び込んだとたん捕まるし、指名手配の寺井となるば即、殺されかねない。
システム管理者には諦めてもらいたいが、息子を思う気持ちの重さに、へこたれそうになる。どうやっても振りほどけない、落ち着かない気分で、夜寝られなくなってしまった寺井。マリファナ使っても寝られない寺井
行くしかない。寺井は民間セスナをハイジャックして、ハワイで給油し、日本の上空から飛び降りるパラシュートで行く方法しか思いつかなかった。
寺井はハイジャックまでは、予定どうりに成功した。しかしハワイで給油してる間にマスコミの決死の取材で、顔がバレてしまい、指名手配として、世界中継されてしまった。
ハワイを飛び立つ事に成功したものの、このまま行くと、パラシュート降下時に戦闘機等に撃墜されかねない。
パイロットを人質にし飛び降しても、着地点で狙撃さるたら終わりだ。
寺井は考えた末、攻撃されない場所、日本の領空の外に着地することにした。すなわち海である。
寺井はサメに食べられ死んだ
おしまい
寺井は夢に魘されていた。昨日、システム管理者の脅迫に答えようとして、一日中、決死のプランを考えて、よっしゃ、これで行ける!というプランを思いついたけど、そのプランだと夢の中で寺井は死んでしまった。
もっと安全な方法が欲しい。そもそも寺井が日本に行くこと自体が無理が有るわけで、やはり誰かにやってもらうしかない。
とりあえず
師匠に相談してみよう。
寺井は師匠の清一に会って、以心伝心した。
以心伝心で清一は
寺井に憑依していたシステム管理者の感情、怨念に影響された。
以心伝心にて、システム管理者の人生の記憶を寺井は受け取っていたから、寺井が
覚えてる範囲でのシステム管理者の人生の記憶についても清一は受け取った
システム管理者が清一をストーカーしてた記憶も上司お菓子をくすねたのも、清一は認識した。ボーリング場の場所も認識した。
清一が武器を手に入れてしまえばいい。むしろ、そうしなければ、眠れなくなって死んでしまう。
何とかしないと寺井も死んでしまう。
清一は考えた。寺井の記憶の中にあるマサシという者の存在について考えた。寺井はマサシ別荘探り当てた。マサシ武器を持ってる可能性を考慮して寺井は武器を車のトランクに詰めてきた。
マサシが武器をどこかに隠した可能性なないのか?
システム管理者は武器を自宅と職場の中間地点にあるボーリング場に隠すつもりだ。寝込みを襲われたときの為に避難する場所は自宅に近い方がいいし、職場で仕事していて襲われたら、職場から近いところに避難場所が、あるのがいい。
だからマサシが隠すのに、適している場所は、平井組の事務所と、マサシの自宅から近いところになる。
寺井
「当時のマサシは俺と出会う前は平井組の事務所を家にしてたんだ。その後、麻薬密売専用の事務所を借りて仕事してて、そこを家にしていた。平井組事務所と麻薬密売事務所を行ったり来たりしたはずだから……
寺井は記憶を辿るが武器を隠せそうな場所に心当たりがない
清一
「そらにしてもマサシって人、やたら喫茶店行ってるんだね」
マサシは基本的に平井組に行く回数より、喫茶店に行く回数が多かった。
喫茶店と、平井組に近くて、武器を隠せそうなところは……
寺井は、なにも思い浮かばない。当時はゲーム事しか考えてなかったから、ナギその事ばかり話しかけていた。外の景色すら見た記憶ない
清一
「そのナギって人なら、何が覚えてるんじゃないか?」
ナギはヤクザの娘として、政府監視下にある。VRも監視されてるから、寺井は1年以上コンタクトをとってない、
清一「じゃ僕がナギって子に会って来ようか? 透明魔法つかって近づいて、ゴーストで心当の記憶を見てくるよ。」
ダメです
突然、割り込んできたシステム管理者
盗聴防止の為にゴーストを使ってテレパシーで会話してる。
システム管理者と寺井は以心伝心済み、寺井を通して清一もシステム管理者以心伝心したから、ここにシステム管理者が来ることに、違和感がない
システム管理者
(システム管理者だけが使える魔法があります、もしナギさんに監視魔法が掛けられていたら、透明人間でも当局に気付かれてしまいます。清一さんが当局に監視されてマークされたら、私達とも会えなないし、一旦そうなったら、リアルでナギさんに会う場合に危険です
お願いします、リアルでナギさんに会ってくたさい)
寺井と清一沈黙した。
寺井
「清一はあれなんだよな」
清一
「家から出ると即死するくらいの引きこもりです。なのでリアルで会うとか、ありえません!」
清一は、いわゆる対人恐怖症。社会不安障害らしい。外にでると死ぬ
じゃあ、どうすればいい?
そう言えば、ナギは、あのビーチが好きだったな
あのビーチとは、数年前に流行ったVRネトゲにあるプライベートビーチを、意味する
今のプライベートビーチとは違い。遊べるアスレチックが豊富にある
「ナギは確かウォータースライダーやってたな」
寺井と清一は思いついた。ナギの捕獲方法を考えた
まずプライベートビーチにウォータースライダーを作り、一般公開しておく、
ビーチの砂場にナギに伝えたいメッセージを書いておく。例えば「喫茶店と麻薬事務所、中間点に、秘密基地に、できそうなとこはないか? あったら、ここに書いて」
ナギはウォータースライダーをしようとして階段を登るから、頂上でビーチに書いた文字に、気付く
清一
「しかし、上手いくだろうか」
システム管理者
「他のプレイヤーが、砂場を消しかねないから、固くする魔法が、掛けたらいい。、」
寺井
作品名:ヤクザ、VRゲームにハマる! 作家名:西中