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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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205号室にいる 探偵奇談23

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指導部をあとにしてすぐに尾花に連絡をとる。食堂で落ち合った二人は、動画を確認して昨夜よりも再生回数が伸びていることを喜び合った。

「いま見てもこえーわ。ガチの心霊体験かもな」

尾花は言う。

「和多田は?」
「休みだよ。ラインしてんだけど既読になんねえ。昨日のことが怖くて寝過ごしたんじゃね」

強烈な体験だったから、と潤も言い添える。実際に自分も嫌な夢を見た。

「…あのさ、俺、昨日のアパートに生徒手帳落としてきちまった」
「は?まじで!やばいよ、誰かに拾われて見つかったら不法侵入ばれるじゃん」

だよなあ、と潤は肩を落とす。取りに行くしかない。

「第二弾ってことで撮れないかな、もっといい画。和多田も連れてこうぜ」

尾花はスマホで和多田に電話を掛け始める。

「あ、和多田?おまえライン返せよ。あのさ、今日もっぺん昨日の…え?は?どこって?アパート?おまえ何してんの?いまどこよ」

尾花が狼狽しているので、潤はその手からスマホをとって耳にあてる。ざざざ、とひどいノイズが耳に痛い。

「和多田?」

呼びかけると、ノイズの向こうから途切れ途切れの声が聞こえて来た。