小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

205号室にいる 探偵奇談23

INDEX|16ページ/33ページ|

次のページ前のページ
 


夢見が悪かったせいか、潤は盛大に寝坊した。慌てて準備を整えて走ったが、遅刻を免れることは出来なかった。、無断の遅刻に学校は厳しい。朝のホームルームに間に合わなかった潤は、昼休みになり生活指導部に呼ばれた。

「たるんどるぞー」
「すいません」
「ここに名前とクラス書いて…そう、はい生徒手帳出して」
「うーす…あれっ?」

いつも内ポケットに入れているはずの生徒手帳が、ない。

「あ、やべえ先生、ない」
「失くしたのか?再発行手続きになるぞ」

あれ、あれ、と制服のポケットをすべてひっくり返すが出てこない。

「どっかで悪さして落としたんだろ」
「悪さなんて…」

と反論しかけてハッとする。落としたとすれば、昨日の廃アパートに他ならない。あそこでばたばたと隠れているときに?

(ちょっと待て)

昨日の夜に見た、動画のコメント欄を思い出す。



≪落とし物を預かっています≫


落とし物…。まさかな。

「なんだ鎌田。変な顔して」
「や、なんでもないす。あの、再発行手続き待ってください。心当たり探してみます」

おまえしっかりせえよ、と指導部の教師は大仰にため息をつく。

「和多田も今日無断欠席らしいし、つるんで遊んでばっかおらんで、進路のことも考えろよ」

和多田が無断欠席?