205号室にいる 探偵奇談23
よし、と潤は手ごたえを感じた。このまま拡散されてもっと再生数が伸びるはずだ。コメントを読みながらいい気分に浸っていたのだが。
「…ん?」
コメント欄に幾つか、同じような書き込みがある。
≪落とし物を預かっています≫
何だ、いたずらか?書き込んでいるアカウントは、アンノウン。匿名だ。幾つか同じことが書き込まれていて、賑わいを見せるコメント欄の中その無機質な書き込みが異様に際立っているのが気になった。
「まあいいや。明日が楽しみ」
潤は気にも留めずに再び布団に入り込む。眠りに落ちるその前に、あのギー、という音を聴いた気がした。
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作品名:205号室にいる 探偵奇談23 作家名:ひなた眞白