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実話・ソープにタダで通う裏技・男にモテるキャバクラ嬢の極意

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再び月が沈み陽が昇り、私は精神鑑定の為に三度(みたび)検察庁に護送される朝を迎えた。今回、護送されるのは私1人だけである。

 護送車の中で私の左に座っていた警察官は、気さくに雑談を語りかけてくれた。

 護送される人が複数いるときは護送車の中での私語は禁止されているが、単数の場合は、そうではないらしい。

 20歳代半ばぐらいだろうか。この警察官の雑談が私の緊張をほぐしてくれる。

 右側の警察官は私の腰に巻き付けた縄の端を持ったまま、緊張して座していた。

「そんなに緊張しなくてもいいですよ。私は逃げたりしませんから」


 私自身が安堵できたおかげで、心に余裕が生まれている。だから若い警察官に、こういう事が言えるのだ。

「今年、警察官になったばかりですか」

「いえ、2年目です」

 彼はまだ未成年かもしれなかった。

「こういうセリフは、お巡りさんが被疑者に言ってあげないといけない言葉なんですよ。被疑者は、みんな、これから自分はどうなるんだろうかと不安に怯えているのですから。これじゃ、あべこべじゃないですか」

 護送される身である私が、いくら若いとはいえ警察官に向かって、こういうセリフを吐けることに、堪らない優越感が私の五感に染み渡っていく。

「ありがとう。貴方が居てくれたおかげで私も随分と気が楽になりました。本当にありがとう」


 幼い警察官は、私の言葉に会釈で応じてくれた。