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実話・ソープにタダで通う裏技・男にモテるキャバクラ嬢の極意

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「9番さん。弁護士さんがお見えになりました」

 沈みかけていた夕日は、その動きを止めた。太陽は春の光を私に浴びせてくれている。私は、メモした書類とボールペンを持って接見室に急いだ。

 こんなに速く弁護士の先生が来てくれるとは思っていなかった。完全なる絶望より前に、春陽を見つけることが出来たのだ。

「お忙し中、ご足労いただきまして恐縮です。よろしくお願い致します。

 実は、警察署に留置されていると気が狂いそうになりまして、とにかく今は早くここから出たいという一心なんです。

 ですから先日、検察官の先生に行った供述を大幅に撤回しようと思っています。

 次のように供述を変更したいのですが、私がこう言ってることを検事さんに伝えてもらえませんでしょうか」

 私は、書き留めたメモを接見室の中央にあるアクリル板に密着させ、弁護士の先生に私を自由にする呪文を解読してもらった。

この弁護士の先生は、私を助けてくれる天使になってくれるだろうか。

 おどおどした視線で、私は弁護士の様子を窺(うかが)った。

 今になって想う。

――つくづくみっともない男だ。私というのは――


「分かりました。貴方にそういう意思があるのなら、責任を持って私がその意思を検察官に伝えます」

 私の天使は、そう約束してくれた。沈みゆく太陽は、まだ私を見捨ててはいなかった。

 また弁護士は、こうも言ってくれた。


「依頼人の利益を守るのが、私の仕事ですから、安心してもらって大丈夫ですよ」

――助かった――

 安堵感が、私の全身を包んだ。