実話・ソープにタダで通う裏技・男にモテるキャバクラ嬢の極意
今まで私の話を熱心に聞いてくれた人を突然失って、空虚感が私を襲います。
優しい番長と会話がしたかったのですが、彼は文庫本を熱心に読んでいて話しかけるのは気が引けました。横になって天井をボーと見詰めています。
しばらく時間が流れると彼が戻って来ました。
「どうでしたか」と私。
「いい先生でしたよ。『私選でも国選でも私を選任してくれ』と言われました。あの先生にお願いしようと思います」
「量刑相場は?」
「 『今の私が、君がどのくらいの期間、拘束されるかを責任を持って回答することは出来ない』 と言われました」
一見、無責任な言い方にもみえますが、弁護士としては、より良心的な回答だったと私は思います。
「身元引受人は?」
「それは必要ないみたいでしたよ」
「だったら、両親に逮捕されたことを話さずにすみそうですね。おそらく20日間で釈放されるでしょうから、そのぐらいの期間なら親御さんには気付かれずにすみそうですね」
私のこの言葉で、新入りさんは笑顔になりました。
優しい番長は、精神安定剤を飲んでいるのでしょうか?
とにかく1日中寝ていることが多かったです。警察官が「取り調べがあるから起きて下さい」と呼びに来ても、なかなか起きてくれません。
私が警察官に気を使って彼を起こそうとすると、ハンチョウから「それをするとトラブルの元になるので、貴方(筆者のこと)が起こすのは止めて下さい。
彼を起こすのは我々の仕事です」と注意されたことが複数回ありました。
作品名:実話・ソープにタダで通う裏技・男にモテるキャバクラ嬢の極意 作家名:匿名希望