実話・ソープにタダで通う裏技・男にモテるキャバクラ嬢の極意
「お風呂は、どうなっていますか」
「火曜日と金曜日の午前中ですね。2人1組で20分です。時間厳守ですからね、さっさと体を洗わなければいけません」
「毎日入れないのですか」
「ええ。入れないですね」
「わぁ〜。それはきついなぁ。お風呂は毎日入らないと」
しかし、そういうわりには一緒に入ったとき、彼は垢にまみれていました。
留置場という所は、どこでも同じ構造になっているわけではありません。
ですから私は自分が拘束されていた留置場の事しか分からないのですが、ここには脱衣場がありませんでした。
ですから廊下で裸になります。私は拘束された11日間の間に3回、お風呂に入りました。
お風呂に入るパートナーは警察官が決めてしまうので、私達が自由に選ぶことは出来ません。
1回目に入ったときのパートナーは留置場生活になれていた20歳代後半の青年でした。廊下で裸になりながら彼と打ち合わせを行います。
「10分ずつ交代で湯船につかりましょう。貴方から先につかって下さい」
湯船の広さは1人がつかる大きさしかなかったのです。私の提案に彼は快諾してくれました。
「分かりました。でもいきなり湯船につかると垢が浮いてくるので、軽く身体を洗っちゃいますね」
彼はシャワーの前に立つと、慣れた手つきで髪を丁寧に洗います。
それから身体を軽く洗ってから湯船につかりました。
まるで温泉にでも入っているかのような、のどかな時間を彼は謳歌していました。
お湯が出る蛇口は、めいっぱい開栓していて、お湯が湯船から大量に流れ出ています。
私にいろいろ話かけてくれるのですが、私は10分間で髪と身体を洗うという事を、これまで経験したことがありません。
時間内に洗い終えることに懸命になっていて、彼との会話を楽しんでいる余裕はありませんでした。
作品名:実話・ソープにタダで通う裏技・男にモテるキャバクラ嬢の極意 作家名:匿名希望