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実話・ソープにタダで通う裏技・男にモテるキャバクラ嬢の極意

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後は、取り調べ等が無ければ、ずっとこの部屋に居ます。1日3冊まで文庫本を借りられるので、それを読むか、同室の仲間と雑談をするか……」

「この部屋は貴方と私だけなのですか」

「いえ、もう1人いますよ。もう何回も警察の世話になってる人で、私よりも留置場のことは、はるかに詳しいですからね。今、取り調べに行っていますが、もう直ぐ帰ってきますから、詳しいことは彼から聞いて下さい。

 正午から昼食。夕食は午後5時ぐらいですね。8時前になると順番に歯を磨いて全員が終わったら、収納庫から布団を順番に部屋ごとに持って来ます。消灯は9時。その後、私語は一切禁止。

 午後9時から午前7時まで、毎日10時間も寝てられませんからね。昼間も退屈ですが、消灯後は、もっと退屈ですよ」


「時計はどこにあるのですか」

「いえ、この部屋には無いんですよ。僕も時間が知りたいのですが、時計が無くて困っています」

「どこかに有るんじゃないですか」

 新入りさんは、辺りを見回し始めました。私も表の鉄格子越しの外の様子を伺います。すると警察官が事務を行うカウンターの奥の壁に時計がかかっているのを発見しました。

「ああ! 有りました! あそこ。あそこ」

 私は鉄格子越しに時計の有る方向を指さします。

「よかった! これで時間を知ることができますね。これまでの4日間、僕は時計の無い暮らしをしていたんですよ。ははは・・・貴方のおかげで時計を見つけることが出来ました。ありがとう」

 私の言葉に彼は笑顔を返してくれました。