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実話・ソープにタダで通う裏技・男にモテるキャバクラ嬢の極意

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 昨夜やって来た20歳代前半の青年は、何でも数回、警察の世話になった経験があるのだそうです。礼儀正しく優しい人柄で、私にはとてもそんな人物には見えなかったのですが。

 どうやら留置所にいる時と、シャバにいる時とでは、人格に大きな変化があるキャラクターらしかったです。

 優しい番長(この青年に私が付けたニックネーム)は、今日も取り調べで出掛けています。



 私は師匠も大将もいなくなってしまった事に加えて、1人で居る事に孤独を感じ、息が詰まりそうになっていました。


そんなとき警察官の声がしました。

「先輩がいるから、いろいろ聞いて下さい」

 表の扉が開き、おとなしくてカタブツ一直線のような20歳代半ばの青年が2号室に入ってきます。

 私は起立して彼を迎えました。お互いに姓名を名乗りあって自己紹介をします。

「まあ、座って下さい。ゆっくりと語り合いたいですから」

 彼は、正座をしました。

「足を崩して下さい。それでは痺れてきますよ」

「いえ、僕は正座していた方が楽なんですよ。それにしても真面目そうな人で良かった。刺青をしたヤクザのような人と、同じ部屋になったらどうしようかと恐れていたのですよ」

「それは、私も同じです。おとなしそうな人が来てくれてホッとしました」