実話・ソープにタダで通う裏技・男にモテるキャバクラ嬢の極意
それは勾留手続きを執るためです。再び手錠をして腰縄を繋いで……これ、毎回やらないといけないお巡りさんもめんどくさいでしょうね。
マイクロバスに乗り、隣にある裁判所に向かいます。ここでも、まず待合室に案内されました。
「カベに書いてある注意書きをよく読んでおいて下さい」
裁判所事務官は事務的な口調でそう言うと、どこかに行ってしまいました。
「ここは裁判所です」という書き出しで始まる注意書きを読んでいると、お迎えが来ました。
案内された部屋の中央には、歳の頃は50歳代後半にみえる男が座っていました。
鋭くずるがしそうな目つき、何よりもそれが印象的でした。
「長椅子の真ん中に座って下さい」
事務官から言われて長椅子に座った途端に
「私は裁判官です。これから勾留手続きを始めます」
男は私を見ることなく机に目を落としたまま、メモを読み上げています。
その無愛想な表情は権威付けのポーズのようです。
どうやらこの裁判官も私から取り調べを受けることを恐れているみたいでした。事務手続きは私に弁解の機会を与えることなく直ぐに終わりました。
作品名:実話・ソープにタダで通う裏技・男にモテるキャバクラ嬢の極意 作家名:匿名希望