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実話・ソープにタダで通う裏技・男にモテるキャバクラ嬢の極意

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 検察官はまだ20歳代かと思われるぐらい若い人でした。左手の薬指に指輪をしているので結婚しています。

 だとしたら30歳代前半でしょうね。もちろん20歳代で結婚する人も多いのですが、そこまで若くはないような気がしました。

 検察官は私が入室するなり、眉間にしわを寄せ、鋭い眼光で私を厳しく睨みつけていました。机の上には私の関する調書が積まれています。

 昨日1日だけで私を取り調べた巡査部長は、よくこれだけ書けたなぁと感心するぐらい分厚かったです。

 そこには私が警察の悪事を具体的に指摘し、刑事ドラマのようなセリフで警察官の取り調べを行った事も書かれているのでしょうね。

 調書には沢山の付箋が貼られていました。検察官は、この調書全てに目を通してから私を呼んだのです。



私を睨みつけているのは、自分に対しても昨日の巡査部長と同じように私が取り調べを行う隙を与えないようにするため、自己防衛のためだったのだと思います。

 私は検察という組織の悪事も知っていましたから隙あらば、ここでも取り調べを行いたかったのですが。

 まだ昭和だった時代に、私は某超有名私立大学4年生に在学中に、旧司法試験に合格した人と飲む機会がありました。彼は検察官志望でした。

「裁判官よりも弁護士よりも収入が低いですからね。検察官を志望する人は少ないみたいですよ」

 彼はそれでも自分は検察官になるんだと、まるで幼い子供のように生き生きと自分の志望を熱く語っていました。

 でも1年で検察官を辞めました。

 検察は彼が思い描いていたような正義を実現する組織ではなかったからです。

 検察官の主な仕事は、国会議員等、権力を持っている連中の悪事を隠蔽することだったのです。