実話・ソープにタダで通う裏技・男にモテるキャバクラ嬢の極意
マイクロバスが走り出しました。窓から見える外の景色には、まるで早春のような太陽の光が降り注いでいます。
右に左にゆっくりとした弧を描いた道の先には、大きな公園がありました。
検察庁は、その公園の前にあります。まだ新しい4階立てのお役所特有の建物でした。
護送車は、建物の裏手に回り庁舎の1階内にある駐車場に後ろから進入します。
「オーライ。オーライ。3メートル……1メートル……50センチ……10センチ。停車」
一番後ろに座っていた警察官の誘導も慣れたものです。
車が止まると、駐車場の車の出入り口のシャッターが下ろされました。
手錠に腰縄をしている我々が人目に晒されることが無いように配慮してくれているのでしょう。ありがたいことです。
私の隣に座っているお巡りさんが、シートベルトに結んでいた腰縄を解いてくれました。
「降りていいよ」
庁舎の中を警察官に誘導されて、4人の先頭を私が歩きます。
かれこれ30年前、オウム真理教の悪事を暴露しようとした私は、やがて警察とオウム真理教には癒着があることに気付きます。
そして、この事実を書いたチラシを配ったりインターネットサイトに書き込んだりしているうちに、私は警察の「監視対象者」となり、24時間・365日、警察から見張られて、人生そのものを大きく狂わされてきました。
しかし、それでも正義を貫き、第3のサリン事件を防止するために今でも警察と闘っている私。
警察は自分達が過去に行った犯罪を隠蔽する為だけではなく、これからもまた大きな犯罪を犯すために、邪魔になる私に再び圧力をかけようとしている!
(正義が我にある限り俺は闘うぞ!)
悪の手先に捕らわれた正義の味方になったような気分でした――いや、まさにそのとおりなのですが――。
作品名:実話・ソープにタダで通う裏技・男にモテるキャバクラ嬢の極意 作家名:匿名希望