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実話・ソープにタダで通う裏技・男にモテるキャバクラ嬢の極意

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 太陽は没し弱々しい冬の陽光さえ届かなくなった牢屋の中で、自分はいつ解放されるのだろうかと思案を重ねている時、留置されている我々の世話をする係りの警察官が、貸し出すことの出来る図書のリストを持ってきてくれました。

 1日3冊、文庫本を借りることが出来るのだそうです。リストに留置者番号が書かれていない本が、今日は誰も借りていない本。その中から3冊、自由に選べます。

 とてもではないが、呑気に本を読めるような気分ではなかったのですが。

「3冊、借りておいた方が良いよ。横になったときは枕の代わりにも使えるから」
と、師匠が助言してくれました。

 留置場の私の部屋には時計がないので、正確なことは分からないのですが、日没から少し時間が経っています。留置場の消灯は午後9時。もうあまり時間がありません。


 私は師匠のアドバイスを尊重しながらも、2冊だけ借りることにしました。

 文庫本のタイトルだけが載っているリスト。そのタイトルの横に「2?9」と書き込みます。これは2号室の留置番号9番という意味です。2冊借りることにしたので2回、書き込みました。


 すぐに警察官が、その2冊を持って来てくれました。表側の鉄格子の一部分にハガキ3枚分ぐらいの広さの小さな扉があって、その扉から文庫本を2冊、差し入れてくれました。留置場の警察官は、みんな親切ですね。言葉使いも丁寧で、かつ速攻で行動してくれますから。

 ちなみに食事も先ほどの図書リストも、全て差し入れるものは、この扉を使うのが原則です。