実話・ソープにタダで通う裏技・男にモテるキャバクラ嬢の極意
「捕まったとき、手錠はかけられた?」
師匠が話し掛けてくれました。
「はい。かけられました」
私の右手首には、その時の傷がハッキリと残っています。
「それは逮捕だな。だったら君は留置され、それから10日間か20日間勾留されることになるな。それで釈放されればいいけど、もし起訴されれば裁判が終わるまで拘束されることになるよ。君は逮捕されるのは初めて?」
「はい。初めてです」
「だったら執行猶予がつくから裁判が終わったら釈放されるだろうけれど、当分は拘束されたままになるよ」
落ち着いた感じがする60歳代後半の紳士は、刑事手続きにも精通しています。
私は、このとき初めて自分が銃刀法違反で現行犯逮捕されたことを自覚しました。
警察から拉致・監禁されたことは今までにも何回もあったので、今回も今までと同様で、直ぐに解放されるだろうぐらいに考えていたのですが。
牢屋の両側の壁と天井はグレーに塗られています。表と裏には鉄格子が!
(そうか。。。 ここは留置場だったんだ!)
言い知れない不安が体中を駆け巡りました。
私の気持ちは、重苦しく深い海底に沈み込んでしまったまま時間だけが流れていきます。
作品名:実話・ソープにタダで通う裏技・男にモテるキャバクラ嬢の極意 作家名:匿名希望