実話・ソープにタダで通う裏技・男にモテるキャバクラ嬢の極意
傍で会話を聞いていた私も、さっそくこの話術を自分も取り入れる。
検察庁舎の待合室で検察官の取り調べの順番を待っているとき、警察官が1人だけ待合室の鉄格子の向こう側に座っていた。
何もすることがなくて、彼は退屈極まりない時間を過ごしている。気を使って私が声をかけた。
「すみません。お水を一杯もらえませんか」
全くすることがなく退屈な時間を過ごしているとき、退屈しのぎになる何かの用事を与えられることは、むしろ嬉しいことである。
このことは私自身が何度も留置場生活で経験してきたことである。
私は警察官から提供されたコップの水を飲みながら彼に語りかけた。
「いやぁ、ここでのお仕事は大変でしょうね。何もやることがないですから。
人間にとって一番の苦痛は、全く刺激を受けないことだって、心理学の講座で学んだことがありますよ。
交番勤務で痴話喧嘩の仲裁をさせられるのも大変でしょうが」
「どちらも大変ですよ」
警察官は、にこやかに微笑みながら応答してくれる。
「いやぁ、痴話喧嘩の仲裁の方がまだ楽なんじゃありませんか。ストレスになるかもしれませんが、刺激がありますから」
作品名:実話・ソープにタダで通う裏技・男にモテるキャバクラ嬢の極意 作家名:匿名希望