実話・ソープにタダで通う裏技・男にモテるキャバクラ嬢の極意
我々の世話をする係りの警察官は、数人ずつが班を構成し、各班が24時間勤務して、48時間休息するという体制を採っていた。
留置されている人々の生存は、全てが世話役の警察官に握られていると言っても過言ではない。
留置人は、その事を留置された瞬間に理解する。だから極一部の例外を除いては、警察官に逆らったりはしない。みんながおとなしく警察官の指示に従う。
警察官達も、みんな優しかった。水が欲しいと言えば、直ぐに水道水をコップに入れて持って来てくれる。
差し入れられた便せんがあれば、ボールペンと机替わりの段ボール箱を持って来てくれた。
退屈過ぎて暇を持て余している留置人の雑談にも応じてくれる。
一番若い警察官は、我々と会話する時は、全て敬語を使ってくれていた。
検察官の取り調べを終えて、検察庁舎から私が留置場に戻って来て護送車から降りたとき、若い留置人に交じって唯一人、オジサンである私がいる事に気がついた留置場付きの警察官が私に向かって声をかけてくれた。
「お疲れ様でした」
「はい、ありがとうございます」
あわてて私も彼に応えた。
留置場生活に慣れている留置人は、警察官と雑談する時も警察官が興味のある話題を話すように気を使う。
朝、30分だけ認められている運動場に何人かの留置人と複数の警察官がいる時、ある留置人が尋ねていた。
「逮捕術は必修で、柔道か剣道は選択ですよね。お巡りさんはどちらですか」
「僕は、剣道です」
尋ねた留置人は、それから剣道の話ばかりをしていた。警察官も楽しそうに彼の質問に答えていた。
作品名:実話・ソープにタダで通う裏技・男にモテるキャバクラ嬢の極意 作家名:匿名希望