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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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響くがままに、未来 探偵奇談22 後編

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「俺は…こんなやり方でなきゃ…夕島を救ってやれなかった…!」

悔しさと無力感で、瑞は嗚咽した。

「こんな、やり方しか…!」

瑞、と力強く肩を叩かれた。紫暮の声だった。

「これでいい、と彼は言っていただろう」
「…うん」
「初めて、自分の死に満足出来たのだと…そう思ってあげよう」

死は避けられなかった。しかし、これが彼の望んだ形の最期なのであれば。

「ゆっくりおやすみ…」

穂積の右手が、優しく夕島の瞼の上を撫でる。目を閉じた夕島の表情は穏やかで、頬には涙が伝っていた。彼の瞳が開くことは、もう二度とない。

「この魂の願いは、われも聞いた」

いつの間にか白虹童子が傍らに立っており、静かな声で言った。

「彼と共にあった瑞、ぬしにも約束しよう。われは違えることなく、彼が望むやすらかな場所へ連れていくと。だからもう、そんな風にいつまでも自分を責めるのはやめよ」

瑞は頷き、目を閉じて祈った。

夕島柊也の為に。





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