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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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響くがままに、未来 探偵奇談22 前編

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伊吹はしばらくぽかんとしていたが、やがて笑って頷いてくれた。

「わかった。待ってるからな」
「うん」

もう迷うまい。瑞は洞窟をくぐる。ぼんやりと青い光を放つ岩壁。ひた、ひた、と水の落ちる音が静寂に響く。ひんやりとした空気を吸うたびに、体の中を循環してからっぽにしていく感覚がする。まるで強烈な浄化作用があるような。


お役目様に会う。
そして自分の深淵にいる夕島と対峙する。


その強い意思だけで、瑞は先へ進む。






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