小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

最後の鍵を開く者 探偵奇談21

INDEX|6ページ/27ページ|

次のページ前のページ
 


夕島柊也の魂は、瑞と伊吹の物語に「巻きこまれ」、生と死を繰り返している。どの世界でも夕島は死ぬ役目を負っているのだ。幸福を奪われ続ける夕島の憎悪もまた、力を伴い顕現している。元凶たる瑞への恐ろしいまでの執着とともに。

「ごめんなさい…」

肩を震わせて瑞が言う。これまで、どんなときにも強気だった彼が。天狗にさえ突っかかり、自らの運命は自分で決めると言い切った瑞が。

いつかの自分の身勝手さを、責めている。

「…自分だけを責めなくていいんだ」

伊吹はその肩を叩く。瑞にここまでさせたのは、かつての自分にも責任があるはずだ。だから、どんなことも二人で向き合っていくべきだ。そう伝えると、瑞はようやく顔を上げた。

「一緒に、考えていこう」

少し眠れと言い添えると、彼は横たわり、じっと目を閉じるのだった。