小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

螺旋、再び 探偵奇談20

INDEX|8ページ/38ページ|

次のページ前のページ
 


「弓道部の先輩の、神末伊吹さん」

瑞が紹介してくれる。

「森岡翔太です。初めまして」

聞けば翔太とは、保育園からずっと一緒なのだという。そういう友人達が、近所にたくさんいるというから羨ましい限りだ。翔太はからりとした明るい雰囲気を纏った青年だった。初対面とは思えないほど気さくに話しかけてくる。瑞にこんな友人がいるのか、と微笑ましい。

「へえ。ほんなら、大学見学に来はったんですね」
「うん。紫暮さんにいろいろアドバイスをもらおうと思って」

あわよくば勉強も見てもらえるかも、と淡い期待をしてきたのは秘密だ。なにせ紫暮は教え方が抜群にうまいのだ。瑞のクラスでは政治経済を受け持っている紫暮の授業は、丁寧でわかりやすかった。社会科の担当でありながら、級友らが他の科目について質問に行く場面も少なくない。

「瑞よかったなあ、楽しそうやんあっちの高校も」
「うん」

翔太はそれからも様々な話題で食卓を賑わせてくれるのだった。





.