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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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影惑い 探偵奇談19

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「夕島柊也くんってひと、先月鉄道事故で亡くなってるみたい…ルイちゃんに聞いて、俺も新聞で読んだ記憶あったんだ。まさかと思ったけど、これが何か関係あるのかな…」

…鉄道事故?電車に、はねられて死んだ?背中に嫌な汗が流れる感覚。

(あれ、それなんか知ってるな…)

最近、そういう事故の影響で、遅延した電車に乗ったような記憶がある。
いつだっけ?誰と乗ったんだっけ?
そもそも、電車に乗ったっけ?

そもそも夕島柊也なる生徒の通っていた高校とは、瑞は何の関わりもない。弓道部としても個人としても。

(…すごく嫌な感じがする)

だからといって、どうすればいいのかわからない。気づいたら予鈴が鳴っており、生徒たちが足早に教室を目指していた。

「瑞くん、とにかく気をつけて。俺も調べてみるから」
「わかった。ありがとう」

制服のポケットにしまった鈴を、無意識に握りしめていた。


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作品名:影惑い 探偵奇談19 作家名:ひなた眞白