暗闇に棲むもの
亭主は笑っている。
イングリッドは先程より大きな声で「やめて!」と哀願する・・・。
いったい、なにをどうすればいいのだ?
なんのためにここにきたんだ?!
イングリッドを助けに来たのではないのか?!
義憤に駆られて、美しい少女を助けるために。
白馬の王子様にでもなったつもりかい?!
その鞭で私らを叩いて蹴散らして、娘を助けて森に逃げ込むかぁ?!
その娘は、いままで何人もの男たちを森に連れ出して化け物にしてしまったんだよ!
闇の中から出てこれない哀れな化け物に!
漆黒の闇の中で、肉を喰らう化け物に!
とんだ魔女だよっ!
東の国から来た血に飢えた魔女なんだよ!
だから。
ほら、この娘に鞭をふるってごらんなさいな。
ほら!
それでこそ、男だ。
ラウル。
ラウルって云ったね!
気高き狼の名を持つ男になりなさいな。
この娘に鞭をふるって、悪魔を痛めつけておやりなさいな。
ほおら。
スナップを利かせて。
そうそう、いい感じだよ。
この娘は鞭で叩かれながら、喜んでいるんだよ。
魔女なんてそんなものさ。
ヒトに忌み嫌われて、痛めつけられて喜んでいるのさ。
だから、遠慮はいりはしないさ。
いい声で泣かしておやりなさいって。
このきれいな肌の形のいい尻に鞭を当てておやりなさいな!
そうさ!
もういちど!
ほおら、悦んでいるだろ!
男どもを惑わすこの淫らな尻に!
そうさ!
さぁさ、もういちど!
どうしたの坊や?
そんなにいちもつを膨らませて!
どうだい、この甘やかな生臭さは・・・!
ハハハ、どうしたんだい?夢精してしまったのかい?
たのしいんだろ?
ほら、もういちど!
そうよ、その調子!