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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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悠久に舞う 探偵奇談17

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「わ、わたし?おばあちゃんじゃなくて?」
「うん。おばあちゃんのところじゃなくて若菜ちゃんを訪ねてくるのは、ターゲットが君だから。孫がいいと言ったらそうしましょうって、おばあちゃんは答えてる。決定権は若菜ちゃんにある。おばあちゃんが家を空けたことで、契約相手が自動的に移行したのかもしれないし」

できるかな、と若菜は泣きそうな声で繰り返す。

「勇気出して。大丈夫」
「うん…」

今夜やろう、と颯馬が提案した。

「百合サンは申し訳ないけど瑞くんちに行っててもらおう。この前若菜ちゃんを訪ねて来たような状況を作らないとね」

颯馬の主導のもと、準備が始まる。瑞は祖父を拝み倒して納得してもらった。祖父は多くを尋ねようとはしなかったが、瑞らの思いを汲んで百合を招き入れてくれた。危険なことだけはするなよ、とだけ告げて。



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