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タイトルは終わってから考えます

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さて、ボクが彼を思い出すとすれば、この時のこのタイミングで、この笑顔なのだ。
ボクの中の彼はこの笑顔が永遠で、刻まれたあらゆる瞬間の親玉で、愛を向けるべき対象なのだろう。
だからそのあとボクが彼とバンドを組んだとしても、それは驚くには値しない。
ミュージシャンの世界には一般的な化学化合式では割り切れない何かが確かに存在するのだ。

だけど、だからこそ、ボクが今思うのは、

彼と袂を分かつこととなったきっかけについてなのであって、

奇跡の終焉と、それに対する手向けの鎮魂歌をボクが紡ぐことになった『あの一件』についてばかりであったとしても、

きっと誰もそれを責めることなど、
たとえ、それが神様であっても、
出来はしないことなのだと――――思うのだ。