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タイトルは終わってから考えます

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彼に呼び出されたのは、市民ホールの地下に設けられているスタジオだった。
安いということでは代替が効かないような施設だが、そこには高校生バンドでも来ることがほとんど無い。
要は少しだけ公共性を感じさせるのが若い子達には敷居が高いだろうし、ボクたちのようなプロの端くれにとっては音響も最悪で使い勝手も悪いところいう印象しか無い。
そもそも録音機材なんて無い。
ただそこで場所を借りて、無闇に音を鳴らすことが出来るというだけの施設だ。
『――――部屋番号は19番で押さえてあります』
彼はそうボクに告げた。
だから、ボクはそこに向かっているのだが、今以て彼の真意が知れない。
それになんなんだ、その19番という中途半端な部屋番は?
あの閑古鳥施設なら好きな部屋を選ぶことが出来たはずだ。
彼が意図的にそこを選んだのだとしたら、その真意は一体何だろう?

なのに、