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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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こころのこえ 探偵奇談13

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「視てみようか、その家」

瑞が言った。

「…いいの?」
「でも、ちゃんと解明できるかはわからないよ。あの映画みたいなことが起きてて、相手が悪魔だとか土地の神様なら、俺には何も出来ないから」
「うん、」

その言葉に、郁は少しホッとしたようだった。やはり瑞の霊感を頼るしかないようだ。

弟と莉子が学校から帰ってくるというので、郁は礼を言って先に帰って行った。次の休みの日に、瑞と莉子を引き合わせるという計画をたてて。

「やれるだけやってみましょう」
「そうだな」

と、視聴覚室の扉が開いて、斎藤が姿を現した。

「ねー実在のポルターガイスト事件を題材にした映画があるんだけど、国道の除雪が終わるまで観てかない?」
「参考になりそうですよ、観ていきましょう先輩」
「え…俺あんまり…」
「まーまー」

怖いからヤダとも言えず、瑞によって視聴覚室に引っ張り込まれてしまう伊吹だった。


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