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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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そぞろゆく夜叉 探偵奇談11 前編

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同じように思っているであろう瑞が承諾した。解決できるかどうかは保証できないことを念押しして。



話が終わってファミレスを出る。
志帆を送っていった颯馬と別れてから、伊吹は瑞に尋ねてみた。

「おまえさ、まえ生霊にとりつかれている子と会ったとき、一目見てわかったじゃん、そういうのあった?」

呪われている、というのなら、何か見えたのではないか。

「なにもわかりません。雰囲気暗い子だなくらい。別に何も憑いてないし…。だからたぶん、憑いてるのはほんとに長男なのであって、彼女自身には害はないんでしょうね」

長男が死ぬ。犠牲になる…。

「とにかく、行ってみるしかないですね」

瑞が言うと、隣で郁が不安そうな表情を浮かべた。

「志帆ちゃん、すごく泣いてたし、心配だよね…でも怖いなあー…」
「うん…」

こうして一族の因縁に首を突っ込むことになった伊吹らだったのだが…。






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