小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

そぞろゆく夜叉 探偵奇談11 前編

INDEX|11ページ/35ページ|

次のページ前のページ
 


ベッドの上に起き上がる。部屋は暗い。朝の気配はまだ遠い。寒々しい空気が、指すように肺の中に入っていく。

「なにいまの…」

夢の中の警告、自分自身からの。俺のお役目…。伊吹を守る…。

先ほど聴いた、古多賀志帆の一族の話に関係があるのだろうか。夢の中で警告してくるのは、以前は死んだ祖母だったが。

(あれは…前世の俺?)

いまではない時代で、伊吹とともに生きていた時代の自分。そんな気がするのだ。
自分自身の内面から、もっというならば魂からの警告…?

じっとりと汗をかく背中。瑞は嫌な予感を覚えながら、夜の中で黙する。
なにか、とてつもないことが待ち構えている。そんな予感がするのだった。







.