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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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忘れじの夕映え 探偵奇談8

INDEX|36ページ/43ページ|

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――そうじゃないと…あたしだけ忘れるなんて、悲しいじゃん


それを聞いて少年は困ったように、笑った。

二人は小指を絡める。
それはもう、到底成立などしない約束だったのだ。

忘れることなど。
できるはずがなかったのに。

護れない約束があってもいい。
瑞は、消えてゆく夕映えの中でそんなことを思う。




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