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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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黒闇抱いて夜をゆく 前編 探偵奇談7

INDEX|27ページ/33ページ|

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仕切り役の生徒会長がやってきて、プリントを配りだす。

「女と遊ぶからってしょっちゅうさぼるし、髪切れっつうのに切らねえし、ヤンチャなやつだよ。でも憎めないキャラっつうの?かわいがられてる」
「ふーん」
「おまえんとこのエースに似てるじゃん」
「は?須丸?」

後輩の話題が出てぎょっとする。プリントを隣に回しながら、こそこそと話が続く。

「須丸はあんなチャラくねえよ、外見はともかく中身は…」
「雰囲気っつうか、空気っつうか、目を惹くもんあるから。存在感?」
「うーん…少なくとも女と遊ぶからってさぼるやつではないぞ」
「そこかよ」

存在感という点では同意であるけど。

「神末も大変だな。あんなうまいやつ後輩だと」
「あーまあね」
「対外試合でも名前売ってるっていうし、2年は焦るよな」
「競争心っていうか、そういうのはものすごく生まれているよ。1年にばっかやられてたまるかってさ」
「そりゃそっか。負けらんねーわな」

始めます、と会長のひと声で、会議が始まった。来月の学校祭についての話が進んでいく。




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