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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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歪んだたより 探偵奇談4

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終わらせたいのなら、関係を切るなり修復するなりしないと。
瑞はそういって、悠里を呼ぶように言ったのだ。そして郁による面通しを行い、彼女が生霊を飛ばしていることを確信したのだった。

「…悠里ちゃん、わたしのこと、本当は嫌いだった?」

俯く彼女に問いかけてみる。

中学のバスケ部で知り合った。
それからずっと、仲良くしてきた。少なくとも怜奈はそうだった。
とろい自分を、ちゃきちゃき引っ張ってくれた悠里。

「…嫌いだったよ」
「…」
「いつもへらへら幸せそうなあんたが大嫌いだった。不幸になればいいのにって、思ってた。いまも思ってる」
「…」

ショックというより、ああやっぱり、という気持ちのほうが大きい自分に気づく。本当は心のどこかで、感じていたのかもしれない。

「親の金で一人暮らしして、友だちもたくさんいて、彼氏もいて、苦労なんて何もしてなくて…だからあんたにだけは絶対負けたくなかった。なのに…!」
「負けるって…何?友だち同士に勝ち負けなんて、」
「あるんだよッ!!」

悠里が吼えた。睨みつけてくる目が狂気を孕んでいる。

「あんたは本当におめでたいよ!あたしは人より優ってたい!それなのにあんたの隣にいると、自分は劣ってるんだって思い知らされる!成績も!容姿も!家庭も!全部全部!なんであんたばっかり!」

店内の客の視線がこちらを向いているのがわかる。しかし怜奈は、悠里から目が離せなかった。