小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

歪んだたより 探偵奇談4

INDEX|14ページ/40ページ|

次のページ前のページ
 


「一之瀬、今日、怜奈さんのうちに泊まれる?」
「え、あたし!?別にいいけど…」
「いいの、一之瀬さん」
「うん、怜奈さんを一人にする方が心配だもん」

怖がりな郁だが、優しさゆえにすんなりと承諾してくれた。さっきまで怖がっていたのに、女の子というのはちょっとよくわからない。

「あたし、一之瀬さんのお母さんにちゃんと説明するね」
「ワーすいません、勉強みてもらうってことにしといてください」
「うまくいけば、このわけわかんない怪現象は、今日で最後にできるかもしれません」

瑞の言葉に、おお、と一同が目を丸める。うまくいけば、の話だが。

「俺が行ければいいんだけど、男子禁制だから。一之瀬に託すよ」
「わかった、何したらいいの?」
「郁や、耳をお貸し」

瑞は郁の耳元で囁く。

「…うん、うんん、うん…わかった。それを、確かめたらいいのね?」
「うん。できるか」
「ちょっと怖いけど、やってみる」

よし。決まった。

「じゃーあとは一之瀬に託した。俺らは夜、近くに待機してるから、なんかあったら連絡して。行こう先輩」
「は?え?」

瑞は伊吹を引っ張って店を出る。郁と怜奈が驚いた表情で呼び止めているが無視だ。