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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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刹那にゆく季節 探偵奇談3

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なにはともあれ助かった。怒りながら泣きべそをかいている高木と、なんかちょっと気恥ずかしそうに文句を言っている瑞を眺めてほっとする。と、向こうから懐中電灯の光が近づいてきて、伊吹らの前で止まった。

「何してんのよー、帰ってこないからみんなで探してたのよ?脅かし役の神末までいなくなってるからってさ」

こちらを見下ろす見覚えのある三年女子の顔に、ああ助かった、現実に帰ってこられたと感じる。

「キモッ…男三人で手ぇなんか握り合って…はい写メっと」
「わーーーーーー!!!!」

ちっとも助かっていなかった。






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