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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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慟哭の箱 7

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その他にも人格が潜んでいる可能性はあるが、現在確認もしくは接触できる人格はこれですべてである。

人格間の垣根が低くなることで、他人格の持つ旭の記憶が戻ってくるだろうか。事件解決のためにも、治療の成果が出ることを願いたい。

ゆくゆくは人格を統合することで、旭の記憶が断絶することのないような治療を目指すことになる。バラバラに散らばった心が一つに戻るためには、かなりの時間がかかるだろう。五年、十年、十五年…。それでもわたしは、彼らの心に寄り添っていきたいと思う。






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作品名:慟哭の箱 7 作家名:ひなた眞白