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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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影ふむ鬼子は隣のだれか2 神末一族番外編

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「怖いなら、やめる?」

七星の顔を見つめていると、考える前にそんな言葉が出ていた。紫暮のその言葉に、七星が不安そうな目をこちらに向けた。

「やめない・・・」

彼女は退こうとしなかった。

「心配しなくても、俺らはこういうの耐性あるから」

瑞がにかっと笑う。

「そうなんですか・・・?」
「ウン。いろんなもの見てきたから」

瑞の言葉は嘘ではない。紫暮は幾度となく、ひとではない別の何かが絡んだ事件の現場を見ている。清香の仕事だったり、須丸に回された依頼だったり。しかし、見えない世界の存在を、誰よりも紫暮にわかりやすく伝えてくれるのは瑞だった。闇に目をこらす方法、そこにうごめくものたちの感じ方・・・。
瑞の存在そのものが、黄昏時の魔の物に近いのだと思うが、瑞の見せてくれる世界は、清香の隣で見るものとは全く違っていた。

人間と見るよりも、鮮やかで、感情に訴えてくるような。

「さあ、そういうわけで、どうしようか紫暮」
「・・・子どもがいそうな場所で、逢魔ヶ時を待つ。くらいしかなくないか?」

そうだね、と七星が同意する。

「でも目撃されているのは、この児童公園だけじゃないな。候補を絞れないかな」

大丈夫だよ、と瑞が笑う。

「ここに出る」

確信を持った言い方だった。なぜ、と問おうとする紫暮の視線を受けて、彼は人差し指で自分自身を指す。なんとなく、言いたい事がわかった。

ここに出る。瑞がいるから。