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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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影ふむ鬼子は隣のだれか2 神末一族番外編

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「・・・さようなら、」

もう二度と、迷い惑って、互いを見失うことのないように。紫暮は祈る。こんな優しい思いが自分の中にあったのかと、不思議なくらい穏やかな思いで。

二人の背中は遠ざかり、淡い夕日の光にとけるようにして、やがて消えてしまった。

常世の風は魂を運びさり、痛みと悲しみを静かにとかしていく。

この光景を見ることはない。もう二度と。


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