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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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影ふむ鬼子は隣のだれか1 神末一族番外編

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立派で、尊敬できる祖母。
その跡目を継ぐ紫暮に、清香は決して容赦をしない。

尊敬している。嫌いではない。孫としてかわいがってもらった記憶もちゃんとある。
だがその反面、あの完璧さが、強さが、ときに恐ろしい。

あの完璧さと強さでもって、彼女は一族の頂点に君臨し続けている。

「・・・!」

制服のポケットに入れていた携帯電話が着信を告げる。弓道部の先輩からだ。

『あ、紫暮?もう家?』
「さっき着きましたけど・・・」
『なんかさ、学校の周辺で不審者情報があがったんだって』

不審者?

『だから部員全員に帰宅確認とれって、顧問が』

無事着いたならいいよ、と部長が告げる。不審者だって?夏も終わったというのに。

「うちの学校の生徒が遭遇したんですか?」
『バレー部の一年の女子だって。なんか、声かけられたんだって、怪しい男に』