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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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影ふむ鬼子は隣のだれか1 神末一族番外編

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(・・・別に付き合ってるわけじゃないから噂になってもどうでもいいのかな?それとも、気を遣ってくれた優しさ?噂なんてぜんぜん気にしないっていう本音?それとも鈍いだけ?ああ、どうしよ、よくわかんない・・・)

男子って、謎だ。とくに紫暮はほんとに謎だ。紫暮はわかりにくい。優しいのか何なのか、わからない。

振られた自分は、いろいろと気を遣ってしまうし、気まずいときもあるのだけれど。
紫暮はそういう素振りも見せない。

それは優しさなのか。
それとも、もう終わったことでどうでもいいのか。

真意がわかるはずもない。七星は小さくため息をつく。

「七星、授業始まるよ」
「あ、うんうん!今いくよ」

トイレから出てきた友人に声をかけられる。

「なんの用事だったの、須丸」
「あ、うんとね・・・ちょっと・・・こないだ、紫暮くんちのおばあちゃんにお世話になって・・・」
「あ、そうなの。珍しい組み合わせだよね」
「そ、そうなんだよー」

適当に言ってみたが、こんなのでいいのだろうか。笑顔が引きつってしまう七星だった。