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たららんち
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novelistID. 53487
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ぶろぐがわり

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老化



 歳をとったなぁ……。と実感することは、歳を重ねるごとに増えていくと思います。
 たとえば、階段を上がるだけで息切れがとか、徹夜をしたら翌日がすごく辛くなったとか。
 歳をとって、自分の体力が衰えていくのを想像すると、少し怖くもあります。
 幸い、私はまだ二十二なので、そういった体力の衰えを感じることはありません。体力の衰えを感じることはないのですが、別のところで歳を感じることがあります。

 それは、てんぷらです。

 小学校、中学校のころは平気だったのですが、おやおや、高校生ほどから様子がおかしい。てんぷらはもちろんおいしいのですが、なんだか食べると胃がムカムカしてきます。
 その日の体調が悪いのかと思いますが、残念ながらその日の体調はいつもどおり。いつからか、私の胃は脂っこいものを受け入れづらくなっていたのです。

 脂っこいもので胃もたれは歳のせいだとして、大学受験の勉強のときの出来事を一つ。
 油物が胃もたれをしやすくするというのはすでにかなりの人に知れ渡っていると思います。ちなみに、食べ物には消化をしやすいものとし辛いものがあり、油物は消化がしにくく、胃の負担が増えるためもたれやすくなるそうです。
 ほかにも身近なもので胃もたれをするものといえばというと、知っている方は知っていると思いますが、コーヒーなどのカフェインを含むものがあります。
 カフェインには胃を刺激し、胃液の分泌を増やします。そのため、空腹時に飲むと胃がもたれて気持ち悪くなるのです。
 さて、受験勉強のお供といえばなんでしょう。
 母の作ってくれたおにぎりでしょうか?
 そんな人も居たかもしれませんが、あいにく私のお供はコーヒーでした。
 眠気を覚ますために一杯飲み、さぁ勉強と再び机に向かいます。けれど、私はコーヒーによる眠気覚ましというものにほとほと愛されていないようで、飲んでも飲んでも、眠くて眠くてしかたありません。
 勉強は深夜まで続いていますので、当然お腹もすいてきます。けれど、胃の中に入るのはコーヒーばかり。
 当然のごとく、胃がもたれてしまいます。けれど、負けるわけにはいきません。気持ち悪いのを我慢して勉強に励みます。
 しかし突然、吐き気が私を襲うのです。
 トイレに駆け込みますが、出そうで出ないというところを行ったりきたり。
 あきらめてもう休もうと布団に入りますが、吐き気は続きます。
 気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。
 再びトイレへと駆け込んで吐き気と格闘していると、母の声が聞こえました。
 ちらりと時計を見ると、なんとすでに朝なのでした。

 驚きの中、少し冷静な自分が居ました。

「なるほど、これがカフェインの覚醒作用か、全然眠れない」

 え? 違う?

作品名:ぶろぐがわり 作家名:たららんち