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たららんち
たららんち
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ぶろぐがわり

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イカール星人とラムネ



 さて、またお久しぶりという挨拶をしなければいけないくらいに日が開いてしまいました。みなさん、お元気でしたか? 私は相変わらずそうでもないです。
 卒業研究の中間発表が本日ようやく終わり束の間の安らぎを得ていますが、その安らぎも明日には幻のように消えていってしまうことでしょう。
 それでは、もう二ヶ月近くも前のこととなってしまった函館のことをお話していきます。

 函館朝市にたどり着いた私たちは、とりあえず市場を見回ることにしました。お腹はすでにすっからかんで、今すぐにでも飯を食わせろとわめいております。
 そんなお腹を、もう少し待ってくれよとなだめながら歩いていると、イカール星人の神社(お寺?)というものが。
 イカール星人、ご存知ですか? その名の通り、イカの宇宙人です。かわいくもないですし、興味のある方はどうぞ検索を。
「こちら、おみくじどうですか?」
 そう言うお店の人につられて、ついついおみくじを購入。開いてみると、人生初の大吉でした。
「何吉?」
「大」
「大」
「凶」
「末」
 という、脅威の大吉率。運がいいのかというとそういうわけでもなく、大吉を多めに入れているそうです。
 さらにイカール星人の被り物をかぶり、写真をぱしゃり。試食のイカせんべいをぱくり、うまい。そのせんべいの横には、「イカ墨ラムネ」なるものが。
「意外とおいしいんですよ! 今日、テレビでも放送します!」
 なんという偶然でしょう。その話を聞いた友人は「イカ墨ラムネの放送を見ながらイカ墨ラムネを飲む」という至極くだらない、その友人らしい考えでイカ墨ラムネを購入しました。
 イカール星人グッズや、お菓子と十分に触れ合った私たちは、さらに朝市をめぐっていきます。イカを釣り、その場で捌いて食べることのできる場所や、たくさんの威勢のいい掛け声。
 たくさんの品物に目移りをしながら、私たちはお腹をさらにすかしていったのでした。

 ――ちなみに、イカ墨ラムネはカットされていました。

作品名:ぶろぐがわり 作家名:たららんち