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ボクのみち

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第二の命となる調整修理を得てからの暮らしを回想をしてみよう。

といっても ボクの記憶… 記録を取り出すだけだ。
そして、あなたに言葉のように聞こえているのは、ボクから送られた言葉の波長に感じる音波であり、実際にボクが 人間の言葉を発音しているわけではない。
だから、あなたが特殊な箱の中に居たとしたら、ボクはただのおもちゃの犬に見えるだろう。断っておくが、先にも云ったようにボクの言葉は、その原型となるデータによるもので 感情や場面状況にそぐわない言葉…… 事? 言葉…づかいがあることも承知して欲しい。たぶん此処は、堅物な博士の口調なのだろう。
おそらく、ケイコと接しているときは愛されるロボットか犬か、ただの男性の口調だった。照れるが ケイコに愛されていたと予測して感情がその言語を伝達していたと思われる。

前置きは此処まで。

作品名:ボクのみち 作家名:甜茶