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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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窓のむこうは 続・神末家綺談7

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「・・・雪也くん?どうかした?」
「やっぱ悪かったか?押しかけて」

申し訳なさそうな声に慌てて首を振って、二人を招き入れる。

「そんなことない!大歓迎。嬉しいよ」
「じゃーみんなで食べよ。まだあったかいから」
「オジャマシマース」
「おいしーご飯食べると、元気になるからねー」

伊吹の言葉に、寂しさを見透かされているのかもしれないと気づく。だが、その気遣いが嬉しくて、雪也は笑みを隠せない。

「いただきます」

さといもの煮っころがし、まつたけご飯、まいたけとさつまいもの天ぷら、ゴボウとレンコンのきんぴら・・・。茶碗に盛られた料理に手を合わせ、夕食が始まった。

「こっちはばあちゃんが作ったんだ。これは瑞で、俺は天ぷらあげたんだよ。どうどう?」
「うまい!」
「よっしゃー!」
「天ぷらサクサクだし・・・!感動・・・!」

優しい味付けに、ほっとする。手料理の温かさを、神末家とお知り合いになるまで雪也は本気で知らなかった。心がこもっているからなのか、料理って言うのは不思議だなと思う。まったく料理などしないが、少し興味が沸いたほどだ。

「雪也、ニュースみたか?」

瑞に問われた。