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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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窓のむこうは 続・神末家綺談7

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意地悪く笑い、オヤスミと瑞が手を振り、エレベーターに乗り込んだ。

「・・・あ、」

そしてエレベーターの扉が閉まる瞬間に、雪也は見る。

瑞の傍らに立ち、こちらに向かって恥ずかしそうに手を振る、女の子の姿を。

「・・・ばいばい、」

少女の顔を見て、雪也にはわかった。自分はきちんと、彼女の思いに答えられたのだと。
満足そうに微笑む彼女の笑顔は、雪也の傷を静かに癒す。いつか悲しみを忘れられる日はきっと来る。雪也はそう確信して、静かに目を閉じる。


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