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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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窓のむこうは 神末家綺談7

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「ちょっと待ってくれ!あんた何か見えるのか!?」

見えているのか、こいつには。女の子。もしかして、いや間違いなくあのときの・・・。

「・・・何か身に覚えがあるみたいだね」
「・・・・・・あるけど、どうしていいか、わからん・・・」
「何とかしたいのなら、うちにおいで」
「あんたのウチ・・・拝み屋か何か?」

拝み屋っていまどきの若者が使う言葉か、と瑞が笑う。

「拝み屋ってわけではないけど、力になれると思う」

誘われるまま、うっすらと笑う瑞のあとについていく。

「あら、でももう日も暮れるわよ。おうちのひとが心配しない?」
「大丈夫。両親とも海外出張中ってやつだから」

それに・・・。いまは自宅に帰りたくない。
あの場所に、一人で戻る気になれない。

「おー現代っ子だ」
「それは寂しいでしょう、うちで一緒にご飯にしましょ。孫がご飯を作って待っているから」

それならば、とお言葉に甘えることにする。日は沈んで、夜の空には星が瞬き始めていた。

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