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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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窓のむこうは 神末家綺談7

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その幼さで死を選ぶなんて、壮絶な覚悟だったと思う。雪也は毎日をだらだらと過ごすいい加減でくだらない人間だ。そんな自分が、苦悩の果てに命を経った少女を救えるのだろうか。

「雪也くんにしかできない」
「・・・・・・わかった」

なぜ自分が選ばれてしまったのだろう。だけど、どうでもいいと刎ねつける事ができるほど、自分は傲慢ではない。こんな自分でも、できることがあるのなら。

「大丈夫だよ」

伊吹が笑う。雪也にではなく、隣にいるであろう少女に。