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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン

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 長瀬は溜息をつき、キッチンスペースの小さな冷蔵庫まで歩いていった。よく冷えたミネラルウォーターを持ってくると、ガラスのコップに注ぎ、心優に差し出してくる。
「咽が渇いたんじゃない?」
 もちろん渇いていた。泣くだけ泣かされて、声だって上げたから、ひりついたようだ。
「要らない」
 それでも、心優は頑固に唇を引き結んだ。
 長瀬はまた大きな息をつき、残ったミネラルウォーターをペットボトルごと飲み干した。逞しい裸身を惜しげもなく晒している彼は何も身につけていない。視線がふと下半身に突き当たり、心優は真っ赤になって慌てて眼を逸らした。
 あの大きな彼自身がつい先刻まで、心優を深々と刺し貫いていたのだ―。そう思うと、彼自身でさんざんかき回された胎内にまた新たな蜜が滲み出してくる。
 初めて身体を開かされた痛みもさることながら、あまりにも何度も貫かれ長時間彼と繋がっていたため、いまだに膣堂に彼のものが収まっているような気がする。
 そして、自分がまだ生まれたままの姿を晒しているのに改めて気づき、心優はまた頬を紅くして急いで側に散っていたTシャツを頭から被った。一糸纏わぬ姿よりはまだマシだ。
「先生、初めてだったんだ」
 何故か嬉しげに聞こえるその声を無視して、心優は低い声で言った。
「長瀬君が私をレイプしたのは何故? 私がそんなに憎かった? 滅茶苦茶にしてやりたいほど嫌いだったからでしょ」
 行為が終わった時点で、彼は手首の拘束を解いてくれた。両の手首にはまだくっきりと縛られた痕が紅く輪となって陵辱の痕跡を残している。
 その紅い痕を見ていたら、また哀しみが込み上げてきて、新たな涙が滲んできた。
―私は初めてだったのに、こんなレイプみたいな形で無理に奪われることになるなんて―。
 考えたこともなかった。
「本当にごめん。先生、頼むから、もう泣くなよ」
 長瀬は躊躇いがちに伸ばしてこようとした手を仕方なさそうに引っこめた。
「俺は先生を憎んでもいないし、嫌いでもない。その反対だ」
 ぼんやりと見上げた心優を見て、彼が舌打ちした。
「ああ、もどかしい。先生って、ホント、つくづく鈍いのな。普通、男がここまで言ったら、女の方でも気づくだろ」
 ここで彼は一瞬、躊躇ってから、ひと息に言った。
「俺は先生が好きなの!」
「―」
 無言の心優を見て、彼は更に溜息をついた。
「まあ、俺はこんなことをしちゃったわけだし、先生に嫌われたとしても仕方ないと思ってるけど」
「私も」
 呟いた心優を長瀬が訝しげに見ている。
「私も長瀬君が―好き、なの」
「ホントなのか、先生」
 長瀬が心優の側に近寄っても、心優は逃げなかった。それに自信を得たのか、彼は心優におずおずと伸ばし、彼女が抵抗しないのを見ると更に引き寄せて腕に抱いた。
「先生も俺を好き?」
「ええ」
 彼の逞しい胸に顔を預けているため、声が少しくぐもった。
「酷いことをした俺を許してくれる?」
「好きな男に抱かれて、許す許さないもないでしょ。もし長瀬君が私を憎むあまりレイプしたというのなら、またほっぺたを叩いたかもしれないけどね」
「俺は災難だな、先生を抱く度に、先生の気が乗らなければ頬をはたかれるのか」
 笑いを洩らした彼に、心優は彼から身を離し、強い口調で言った。
「駄目よ、こんなことはもうこれきり。二度としません」
「俺は嫌だ。何度でも先生を抱きたい」
 我が儘な駄々っ子のような彼に、今度は心優が溜息を洩らす番だった。
「長瀬君、よく聞いて。私は教師で、あなたは生徒なの。教師と生徒がこんなことになるなんて、許されないのよ。私もあなたも学校側に知れたら、身の破滅だわ」
 親が子を諭すような口調に、彼もまた強い口調で返してくる。
「ああ、やっぱり、先生はうざい。そんなのは簡単だ。俺も先生も学校を辞めれば良いだけだろ。なあ、結婚しよう、心優」
 彼に?心優?と呼ばれたのは生まれて初めてだった。大好きな男に名前を呼ばれた瞬間、心優の心が震えた。
 しかし、内心の歓びを押し隠し、心優は心を鬼にした。
「長瀬君、事はそんなに簡単ではないの。私は子どもの頃から教師になるのが夢だった、そのために遊ぶ時間も削って勉強したの。それに、あなたも弁護士になるという夢があるでしょう。私たち、その夢をそんなに簡単に諦めてはいけないのよ」
 長瀬が心優をじいっと見つめている。透徹な瞳に心の奥底まで見透かされるようで、心優は思わず視線を逸らした。
「俺の眼を見て」
 ふわりと身体が浮いて、心優は彼に抱き上げられていた。膝に乗せられ、熱い吐息混じりの息が耳朶をくすぐれば、またも彼にさんざん貫かれた場所がうっすらと熱を帯びてくる。
「俺の眼を見ていても、そんなことが言える?」
 それでもなお顔を上げない心優の胸を長瀬が長い指で弄り始めた。ブラをつけてないので、薄手のシャツからでは薄い布地を通して指の感触が伝わってくる。膨らみを揉まれ、先端を弾かれ押し込まれる。すっかり彼に愛撫されて開発された身体は敏感に反応した。
 突起が固くなり勃ってきて、薄い布地を押し上げる。彼はなおも執拗に乳首を弄ぶ。しまいには彼は布地越しに乳首を銜え吸った。
 たかだか薄い布一枚だが、もどかしい。先刻のように直接、剥き出しの乳首を彼に吸って欲しい。淫らな想いが一瞬浮かび、心優は慌ててそんな想いを打ち消した。
―私ってば、どうかしてる。
 でも、彼だから、こうして身体も敏感に反応を返すし、触れられれば身体は歓びの蜜を溢れるように湧き出させる。
 好きな男に抱かれるのでなければ、身体はこんなに官能の歓びを感じないはずだ。生理的な反応を返すことはあるかもしれないけれど、抱かれることを気持ち良いとは思えない。
 そう、レイプのような形で処女を奪われながら、心優が彼に抱かれて感じたのは破瓜の痛みだけではなく、その痛みには間違いなく歓びや気持ち良さも混じっていた。
 気がつけば、心優は言うともなしに呟いていた。
「憶えてる?」
「何を?」
 長瀬が吸っていた心優の乳首から名残押しそうに離れた。
「二ヶ月ほど前、トイレで青田君にキスされて、乱暴されたそうになったときのこと。私が抵抗している最中、?お義父さん?と呼んだとあなたは言ったわ」
「ああ、そんなことがあったっけ。あの話はもう良いよ。青田が心優にディープキスしたんだと考えただけで、刃物であいつを刺しそうになるから」
 と、涼しい顔で物騒なことを言う。
 心優が少し笑った。
「真面目に言わないで、迫力ありすぎる」
 長瀬も声を上げて笑う。心優が表情を引き締めた。
「違う、青田君のことはこの際、どうでも良いの。だけど、大切なことだから、あなたにも聞いて欲しい」
 心優の気迫に感じるものがあったのか、彼は素直に頷いた。
「判った。心優の話を聞く」
 心優が遠い瞳になった。
「私は中学・高校とは九州だけど、小学校五年まで本州で育ったの」
「そうだったんだ?」
 心優は頷き、続ける。