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☆　五ヶ月を経て、やっと書いた（書けた）現代物です。
良かったら、ご覧になってやっていただければ嬉しいです。
若い女教師と男子生徒の恋を描いていますが、
私がもう一つ書きたかったテーマは『教育とは？』でした。
生徒一人を切り捨てれば問題は解決する－、そんな風に思う
学校側への複雑な思いをこめて描いています☆

24歳の教師が17歳の教え子に恋をした。
世間的にも道徳的にもけして許されることのない恋。

私、前橋心優（みゆ）は24歳。
大学を出て教師になって三年目だ。
そんな私は三年目の春、２年間、勤務した高校から別のＲ学園高等部
へ転勤となった。
私は二年三組の担任となり、新しい赴任先での新しい教え子たちとの出会いに
不安と期待を抱えて臨んだ。

しかし、共学だった前任校と比べ、男子校のそこは
私の想像を絶する場所だった。
授業中も卑猥な冗談が飛び交い、私は生徒たちから、からかわれる羽目になる。
そんな中でも、とりわけ挑戦的な態度を取るのは
学校で問題児といわれる長瀬大翔（ひろと）だ。
だが、何かと問題の多い不良扱いされる彼にはその家庭や生い立ちに
複雑なものがあると知るにつれ、私は彼の中に
脆くて傷つきやすい少年らしい心を見るようになった。


まさか、その大翔との出会いが私の教師生活を根底から
揺さぶるとはそのときはまだ思いもせずに－