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ひなた眞白
ひなた眞白
novelistID. 49014
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帰れない森 神末家綺談5

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「伊吹を傷つけてでも、おまえは願いを叶えたいのだろう?」
「意地悪だろ・・・そんな言い方・・・」
「意地も悪くなるというものだ。わたしにだって覚悟がないわけではない」

そうだ。穂積だって、相当の覚悟を持っているはずだった。瑞の願いが叶えば、穂積も様々なものを失うことになるのだから。

「・・・少し意地悪だったかな。そうしょげけるな」
「少しだ?かなり、の間違いだろう」
「願いは絶対に叶えてやる。それがわたしの・・・神末の長男に課せられた贖罪だからな」

伊吹の背中はもう見えなくなっていた。このままどこか遠いところへ行って帰って来ない・・・そんな不安が頭をもたげた。

終わりの始まり。
別れはすぐそこまで迫っている。