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海野ごはん
海野ごはん
novelistID. 29750
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ラブ・アゲイン

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そして二度目の敏恵のメールは昨晩遅く、やってきた。

「急になんだったの?」

康夫はタイミングを外されて、つい素直に自分の心を出してしまうメールを送った。

「久しぶりに君のメルアド見て、会いたくなったから」

「なんで?」

「う~~ん、多分・・・抱きたくなった」

「多分?」

「多分じゃまずいのか?」

「多分・・・じゃ、会えないわ」

「じゃ、抱きたくなったから」

「じゃ・・もダメ!」

「しつこい女だな」

「知ってるでしょ」

「ああ知ってる。ところで今、彼氏はいるの?」

「珍しい!昔は彼氏がいようがいまいがお構いなしの男だったくせに」

「変わったんだ」

「わかった・・・・弱気なのね。心が寂しがり屋さんなんでしょ」

「そうかも 最近 落ち込むことが多い」

「だめよ それでホイホイ昔の女を引っ張り出しても・・・ 彼氏いるから」

「そっか。。。だよね」

そして康夫のそのメールを最後に敏恵からの返信メールは途絶えた。康夫はそれから一時間返事を待ち、反応のなさにあきらめ自分のベッドへ潜り込んだ。
だよね・・・だよな・・・そうだよな・・・。海面に浮上した敏恵への恋心を水中に沈めると、あきらめるように眠った。

作品名:ラブ・アゲイン 作家名:海野ごはん